WHAT IS

マウスピース矯正とは?

本当に歯が動く? 仕組みや特徴を解説

マウスピース矯正は透明なマウスピースをはめておこなう歯列矯正です。どのようにして歯を動かすのか、仕組みや特徴を解説していきます。

私が解説します
スマイル髙城歯科
院長髙城秀典

マウスピース矯正とは?

透明で目立たない矯正器具

マウスピース矯正とは、着脱可能な透明のマウスピースを使って少しずつ歯を動かし、歯並びを改善する治療です。
矯正装置は透明で目立ちにくく、食事や歯磨きの際、あるいは「ここぞ」というときには自分で外すことができます。
人前に出る機会が多く、見た目を気にする大人のための矯正治療として人気を集めています。

マウスピース矯正は、
当院が得意な治療です

院長
髙城秀典
クリアコレクト マウスピース矯正 症例数全国3位(九州1位)年間相談者数600人

当院は、世界シェアNO.2のマウスピース矯正ブランド「クリアコレクト」において全国NO.3の臨床経験(2023年度)を有するクリニックです。

マウスピースで
歯が動く仕組み

負荷をかけて歯を動かす

矯正は、歯に「負荷=矯正力」をかけて歯槽骨を代謝させることによって実現します。この原則はマウスピース矯正も同じです。
そしてマウスピース矯正では、この「矯正力」をマウスピースによって生み出します。

マウスピースの「ズレ」で
矯正力をかける

マウスピース矯正における矯正力の源泉は「マウスピースのズレ」です。詳しく説明しましょう。下の図を見てください。

①が動かしたい歯だとします(移動歯)。
マウスピースを作る際、マウスピースの①の部分だけをやや右にずらして作っておきます。
このマウスピースを装着すると、①の歯には右方向への矯正力が働き、それ以外の歯(固定源)には左向きの力が働きます。結果、歯1本に対してより多くの力がかかる①だけが右に動き、その他の歯の位置はキープされます。

このように、大部分の歯を固定源にして移動歯に矯正力をかけることで、歯を移動していきます。

2週間ごとに
マウスピースを着け替える

マウスピースで歯に矯正力をかけ続けると、歯は2週間で最大0.25mmほど動きます。すると、歯の移動によって歯並びとマウスピースが同じ形になり、今のマウスピースでは矯正力をかけられなくなります。そこでさらにズレを大きくした新しいマウスピースに交換し、さらに歯を動かしていきます。
このように2週間に一度のペースでマウスピースを交換していき、目的の場所に歯が動くまで矯正力をかけ続けます。

移動歯と固定源を入れ替える

実際には、このマウスピース交換の過程で「移動歯」と「固定源」を入替えていきます。
①まずは奥歯を固定源にして前歯を動かし…
②次に前歯部を固定元にして奥歯を動かす…
という感じです。
このように順番に歯を動かして歯並びを改善していきます。

歯の複雑な動きを実現する
アタッチメントとは?

歯の移動様式は6種類ある

歯の移動様式(移動方法)はひとつではありません。「傾斜移動」「歯体移動」「回転」「挺出」「圧下」「トルク」の6種類があり、実に複雑です。

こうした複雑な移動様式はマウスピースのズレだけですべて実現できるわけではありません。そこで用いるのが「アタッチメント」と呼ばれる装置です。

アタッチメントで
複雑な移動を実現

アタッチメントとは歯に取り付ける突起です(下図左)。
マウスピース側には同じ形のくぼみを用意しておき、引っ掛かりとして使用します。

このアタッチメントは矯正力の作用点になり、マウスピースは特定の方向に正確な負荷をかけられるようになります。これによって「回転」「挺出」「トルク」といった複雑な歯牙移動を可能にしています。

矯正できる歯並び

マウスピース矯正は以下の不正咬合(悪い歯並び)を改善することができます。(不正咬合タイプごとの詳しい適応範囲については「矯正できる歯並び / 矯正できない歯並び」のページをご確認ください。

  • 出っ歯
    (上顎前突)
  • 受け口
    (下顎前突)
  • 中心のズレ
    (正中偏位)
  • デコボコ歯
    (叢生・乱杭歯)
  • 深い噛み合わせ
    (過蓋咬合)
  • 前歯が閉じない
    (開咬)
  • すきっ歯
    (空隙歯列)
  • 前歯がぶつかる
    (切端咬合)
  • 口ゴボ
    (上下顎前突)
  • 噛み合わせのズレ
    (交叉咬合)

矯正症例写真

当院はクリアコレクト矯正(マウスピース矯正)において国内3位の症例数(2023年度実績)を誇っており、これまで様々な不正咬合を改善してきました。豊富な臨床経験からその一部をご紹介します。

  • 出っ歯

    BEFORE & AFTER
    SIMULATION
    治療プラン(治療期間):
    6か月プラン
    治療費用一式:
    378,000円(モニター価格)
    費用補足:
    別途診察料3,500円と事前シミュレーション料18,500円が必要です。
    リスク:
    マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
  • デコボコ歯

    BEFORE & AFTER
    SIMULATION
    治療プラン(治療期間):
    6か月プラン
    治療費用一式:
    378,000円(モニター価格)
    費用補足:
    別途診察料3,500円と事前シミュレーション料18,500円が必要です。
    リスク:
    マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。
  • すきっ歯

    BEFORE & AFTER
    SIMULATION
    治療プラン(治療期間):
    5か月プラン
    治療費用一式:
    318,000円(モニター価格)
    費用補足:
    別途診察料3,500円と事前シミュレーション料18,500円が必要です。
    リスク:
    マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

他にも多様な不正咬合の症例写真を「症例写真ページ」で公開しています。ご自身の歯並びがどれくらいの期間・費用で改善できそうか、目安のイメージに役立ててください。

すべての
症例写真を見る

マウスピース矯正の
メリット

マウスピース矯正は、傾いた歯を押し込む「傾斜移動」が得意。

マウスピース矯正は傾いた歯を押し込む「傾斜移動」がとても得意です。それゆえワイヤー矯正よりも短期間で矯正できます。(前歯部以外の状態にもよりますが。)

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて歯を押し下げる「圧下」と前歯を押し倒す「傾斜移動」が得意です。そのため、奥歯の圧下と前歯の傾斜移動が必要な「開咬(前歯が閉じない)」の矯正は得意です。

矯正用マウスピースは透明で目立ちません。厚さもわずか0.76mmしかなく、遠目では着けていることがほとんどわかりません。また、商談や撮影・収録など、ここぞというときには自分で取り外すことができます。

ワイヤー矯正において食事は苦行です。かなりの激痛ゆえに矯正医が「硬いものは避けるように」と指導するほどです。しかしマウスピース矯正ならその心配はありません。食事中はマウスピースを外すため痛みはほとんどありません。

また食事中でなくても、矯正負荷による痛みや違和感もワイヤー矯正と比べて少な目です。ワイヤー矯正は1か月に一度しか負荷調整(ワイヤー調整)をおこないませんが、マウスピース矯正は1か月に2度負荷調整(マウスピース交換)をおこないます。調整1回あたりの負荷量が少なくて済むから、痛みも少ないのです。

ワイヤー矯正は運動中に人とぶつかると口腔内が切れたりします。マウスピース矯正ならその心配はありません。

マウスピース矯正は事前にシミュレーションを確認できます。矯正がどのように進み、最終的にどのような歯並びになるのかを確認したうえで契約することができます。(当院では契約前に確認できます。他院では事前に確認できないこともあるかもしれません。)

マウスピースを外してしっかり歯磨きできます。そのためワイヤー矯正と比べて虫歯や歯周病になるリスクが低めです。

マウスピース矯正の
デメリット

マウスピース矯正はワイヤー矯正と比べて歯を引っ張りだす「挺出」という移動が苦手です。そのため、奥歯の挺出が必要な重度の過蓋咬合の矯正は苦手です。

マウスピース矯正は1日最低22時間程度の装着が必要です。装着時間を守れない場合、治療効果に差が出てしまいます。装置を外せるからこそのデメリットです。

マウスピースを装着しながらの飲食はNGです。装着中は水か無糖の炭酸水しか飲めません。食事中は外し、食事後再装着の前には歯磨きをしなければなりません。

すくなくとも1日1回はマウスピースを掃除しなければなりません。凸凹したマウスピースを掃除するのはけっこう手間です。ですが、超音波洗浄機や洗浄剤を使うことで手間を減らすことができます。

マウスピース矯正の費用相場

前歯矯正:

20万円程度~

全顎矯正:

60万円~100万円程度

当院では、上記の費用相場よりもリーズナブルな価格で治療をおこなっています。詳細は「マウスピース矯正 全顎矯正プラン」のページをご覧ください。

マウスピースには
「ブランド」がある

マウスピース矯正にはいくつものブランドがあります。ブランドによって適応範囲や価格や矯正性能が異なります。
次のページでは、マウスピース矯正のブランドの違いについてご紹介します。

私が監修しました
スマイル髙城歯科
院長髙城秀典
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