良質な医療を
提供するための
取り組み
私は治療に際し、審美性の追求になによりこだわっています(そのこだわりについてはこちらをご覧ください)。そして、こだわり続けて磨いてきた審美技術をより正しく安全に、そして患者さんに満足いただける形で提供できるよう、他にも様々なことに取り組んでいます。このページでは、そんな審美技術以外のこだわりについてご紹介していこうと思います。
1細かくいろいろ検査する
当院ではカウンセリング時にいろんな検査をおこなっています。治療段階においても、細かくいろんな検査をおこなっています。
例えば、患者さんの歯に適した術式(治療メニューと具体的な治療プロセス)を見極めるため、レントゲンやCT撮影はこまめにおこないます。撮影した画像は細かくチェックし、歯の向き、顎の骨の厚みや幅、血管や神経の位置などを詳細に把握します。これらの検査や診断は、安全に治療を進めるためにも不可欠です。
初診カウンセリング時の適応検査では歯周病検査、虫歯検査をおこなっています。これら検査により、事前に治療すべき虫歯・歯周病がないかしっかり検査します。
どんなに綺麗な歯を作っても歯周病によって土台が崩されてしまったら後は歯が抜けるのを待つだけです。ですから、必ず歯の土台となる歯茎と骨の治療は事前にしっかり治療しておかなければなりません。
そして作った歯の美しさをできるだけ長く維持できるよう、歯周病の予防も大切です。治療後のメンテナンス計画を立てる上でも、歯周病検査・虫歯検査は欠かせません。
また、初診カウンセリング時の適応検査では顔貌写真撮影、口腔内写真撮影、歯の色チェックもおこなっています。これらは口腔内の状態や治療プランをわかりやすく説明するために、あるいは歯のデザインをすり合わせる際に役立てています。
2カウンセリングに
時間を惜しまない
初診カウンセリングで患者さんとお話する時間、平均60分。
私は、患者さんから悩みや希望を聞くことと、治療プランを説明すること、患者さんの疑問に答えて一緒に治療方針を決めることに、時間を湯水のように使っています。
カウンセリングには時間制限を設けていませんし、患者さんの疑問が解消するまでいつまでもお話ししています。
それゆえ当院は完全予約性にもかかわらず、多くの場合その予約時間をお守りすることができません。(そんなことをしているせいか、当院は「予約しているのに待たされる歯医者」として有名です。)
インフォームドコンセントは医療の原則だと思っています。
患者さんに治療の各選択肢のメリットとデメリット、そしてリスクをしっかりご理解いだけるよう、そして患者さんに納得して治療をお受けいただけるよう、これからもカウンセリングには湯水のごとく時間を費やしていきたいと思います。お待たせしてご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、どうかご理解ください。
3審美性・機能性をより長く
維持できる治療を提案する
審美治療には「安くてそれなりの見た目と機能」という治療がいくつも存在します。
代表的な例がブリッジ治療です。ブリッジ治療とは、失った歯の両隣の歯を削って土台を作り、その上に連結した被せ物を乗せることで抜けた部分を補う治療です。
ブリッジによって補った歯の寿命は短く、平均7~8年しかもちません。しかも多くの場合、ブリッジがダメになったときは土台の歯も抜歯することになってしまいます。
つまりブリッジは、審美性・機能性を長く維持できず、しかも両隣の歯を失うリスクもある治療なわけです。私が患者なら絶対選択しない治療です。
私にはこのような「安くてそれなりの治療」をお勧めすることがどうしてもできません…。
私は治療プランを提案するとき、私自身が受けたいと思う治療しか提案しません。より審美性が高い治療のうち、より美しさと機能を長く維持できる治療を提案します。自分が胸を張って「これが一番です」と自信を持てる治療をお勧めします。
もちろん、他の選択肢も説明はしますし、治療それぞれのメリットとデメリットはしっかり説明します。その上で患者さんが、それなりの治療を希望される方には、他院での治療をお勧めすることにしています。
(安くてそれなりの治療を否定するものではありません。「審美性」を重視しない患者さんにはメリットが大きい治療もありますし、患者さんの歯の状態によってはその治療が最もメリットが大きいということもあり得ます。他の歯科医師さんにもしっかり相談し、後悔しない選択をしてほしいです。)
4安易に削らない。
安易に神経や歯を抜かない
審美治療は歯を削ることが多い治療です。
だからこそ治療の際には削る量を少しでも減らせるよう工夫します。
また、安易に神経を抜いたり歯を抜いたりはせず、できうる限り歯を温存する方法を考えます。
こうした工夫は、審美歯科治療においても一般歯科同様に重要だと考えています。
そんな考え方ですから、私はセラミック矯正を安易におこなうこともお勧めしていません。
セラミック矯正は健康な歯を犠牲にする治療であり、場合によっては神経を抜かなければならない治療だからです。
セラミック矯正が適応となるのは原則として「マウスピース矯正やワイヤー矯正が適応外の場合」です。
ただ、モデルさんやタレントさんなど、できる限り早期に治療をすることがその方の人生にとっては望ましい場合もあります。
患者さんの人生にとって何が最善かという観点も大切にしながらお話を伺いますのでまずはご相談ください。
ゆっくり話し合ってどうするか決めていきましょう。
5必要な事前治療は
自院でおこなう
当院では、虫歯治療や歯周病治療などの事前治療も自院でおこなっています。
もしカウンセリング時に虫歯や歯周病が見つかったときは、他院を紹介したりせず、原則として私たちが治療をおこないます。
事前治療も自分たちでおこなうことで、その過程を通じて患者さんの口腔内の状況を正しく把握し、より良い審美治療や事後のメンテナンスが提供できると考えています。
(とはいえ、私が治療するより他の専門の先生にお願いしたほうが患者さんのメリットが大きいと判断した場合には、他院を紹介させていただきます。)
6不得手な治療は
専門医に依頼する
歯科医療には様々な分野があり、そのひとつひとつは非常に奥深いものです。
一人の医師がすべての治療を完璧にこなせるということはほぼありえません。
それは私も例外ではなく、私には得意な治療もあれば不得手(というか症例が少ない)な治療もあります。
たとえば私は矯正の症例数はあまり多くありません。ワイヤー矯正の経験は皆無です。
また当院には入院設備がありませんから、入院を必要とするレベルの抜歯もおこなえません。
こうした自分にできない治療は、迷わず連携する専門医師に依頼します。
決して、「私が知っている、できる治療だけを患者さんに提示する」ということはしません。
なんでも自分でやることにこだわるような妙なプライドも私にはありません。
患者さんそれぞれに最も適した治療をお受けいただくためにも、持てる人脈を駆使してベストを尽くしていきたいと思います。
7治療中の声かけを心掛け、
痛みと恐怖を緩和する
痛みがある治療には麻酔を使います。
その麻酔注射を刺すときの、チクっとした痛みが苦手な患者さんもいます。
ですから先に表面麻酔を塗っておき、できるだけ痛くないところに針を刺します。
針を刺すスピードを工夫したり、麻酔薬を注入するスピードを工夫したりと、いろんな工夫をしています。
…とは言っても、術中の痛みをゼロにすることはどうしてもできません。
痛みがないにしてもドリルの振動は伝わりますし、違和感は感じるものです。
そして、それらに対する患者さんの恐怖心は、物理的なアプローチだけは十分に緩和することができません。
ですから私は処置中にお声かけすることを大切にしています。
「ちょっとチクっとしますよ」
「今から削っていきますよ。痛かったら手をあげてくださいね」
「ちょっと響きますよ」
「すぐに終わりますからね。安心してください」
こんなふうに、これから何をするのか、どんな感覚なのか、どれくらいで終わるのか、しっかりお伝えすることで患者さんが構えられるようにする。そんな心理的アプローチで患者さんの不安や恐怖を少しでも軽減できるよう努めています。
知って欲しい私のこだわり
歯の透明度、表面の細かな溝、歯肉との境目…
製作する被せ物のディテールにこだわります
私の診療目標は、“患者さんの理想を超えること”です。そのために私は、被せ物や詰め物を作るとき、あるいはその被せ物・詰め物をセット・調整するときに、細部の審美性に徹底してこだわっています。そんな「審美性追求へのこだわり」も併せてご確認ください。
審美性追求へのこだわり