保険の差し歯が変色する原因と
白くする治療について
なぜ保険の差し歯は変色するのか?
「昔入れた保険の差し歯が変色して見た目が気になる…」という方は、意外と多いのではないでしょうか。残念ながら、保険の差し歯は時間の経過と共に黄色く変色します。これは、保険の差し歯に使われる素材が原因です。保険の差し歯は「レジン」というプラスチック素材でできていますが、この素材には肉眼では見えないくらいの小さな穴が無数に存在しています。この穴に着色成分が入り込んで沈着することで、差し歯は変色してしまうのです。
一般的な治療方法
黄ばんでしまった保険の差し歯を白くするためには、新しい差し歯を作り直すしか方法はありません。経年による着色や劣化を防ぐためには、ジルコニアやセラミックなどの素材で、新しい差し歯を作り直すことになります。
差し歯の被せ物の種類
被せ物の素材にはいくつか種類があります。代表的な素材を紹介します。
硬質レジン前装冠
見えるところはレジン(プラスチック)、裏側は金属でできた被せ物です。裏側が金属ですので強度はありますが、見た目はあまりよくありません。またレジン部分は時間経過と共に変色してしまいます。
ジルコニア
様々な色味やグラデーションを表現できる美しい素材です。強度も天然歯の3倍ほどあり、美しさと強度のバランスが取れた優れた素材です。
セラミック
様々な色味やグラデーションを表現できる美しい素材です。ジルコニアよりも透明度が高く、より天然歯に近い素材です。しかし割れやすいことが欠点です。
ハイブリッドセラミック
セラミックとプラスチックを混ぜて作った素材です。作り立ては白いのですが、時間の経過と共に変色してしまいます。(当院では取り扱っておりません。)