
治療を始める前に:
小児矯正が抱える課題とは
小児矯正を考えている
お母さんへ
小児矯正はまだ
多くの課題を抱えています
小児矯正はお子さんの歯並びや噛み合わせを改善し、お子さんの心身の健全な発達を促すためにとても有意義な治療です。しかし、メリットだけでなく様々な課題もあります。治療を始める前にリスク・デメリットをご確認ください。
1期矯正の
リスク・デメリット
従来のワイヤーを使った小児矯正は以下のようなリスク・デメリットがあります。
- 費用の負担が大きい
- 装置が目立つ
- 痛みや違和感があり子どもが嫌がる
- 虫歯になりやすい
- 悪い癖や筋肉のバランスまで治せず後戻りしてしまう
- 激しい運動や転倒で口内を怪我する
それぞれ詳しくご説明していきます。
費用の負担が大きい

費用負担が多く
小児矯正を断念する方も
歯並びや噛み合わせはお子さんの歯の健康だけでなく心身の発達にも影響します。「子どもに矯正をさせてあげたい」「自分が歯並びで悩んでいたから同じ思いをさせたくない」と思っていても、矯正費用が高く断念せざるを得ない方も多くいらっしゃいます。
1期矯正の費用相場は
30~50万円
1期矯正の費用相場は30~50万円程度です。小児矯正は基本的には保険がきかないため、全額自費での治療となります。学費や生活費など費用がかる中で大きな出費となります。
1期・2期どちらもすると
負担額は100万円以上に
1期矯正は乳歯が生えかわる4~10歳頃におこなう準備段階の治療です。その後永久歯が生えそろう中学生以降に、本格的に歯並びを整える2期矯正をおこないます。(1期のみで治療を終えられる場合もあります)
1期矯正と2期矯正どちらもする場合、負担総額は100万円以上となる場合もあります。
装置が目立つ

器具の見た目が
気になるお子さんも
矯正器具の見た目が気にならないというお子さんもいる一方で、見た目を気にするお子さんもいらっしゃいます。特に思春期の子どもは、見た目に敏感な時期ですので友達やクラスメートからどう思われるかを気にする傾向があります。
小児矯正中の見た目

ワイヤー矯正

床矯正装置

チンキャップ
痛みや違和感があり
子どもが嫌がる

小児矯正の痛みはある?
小児矯正では、装置をつけた直後や調整後に軽い痛みや違和感を感じることがあります。また、お口の中に矯正器具を取り付けるため不快感を感じるお子さんは多いです。子どもは大人に比べて顎の骨が柔らかいため、大人の矯正よりも痛みを感じにくいといわれる一方で、「子どもが痛くて嫌がる」「子どもが嫌がって通院が大変」という声も多くあります。
自分で器具を
外してしまうお子さんも
痛みや違和感から、矯正器具をご自身で外したり壊してしまったりするお子さんもいらっしゃいます。小さいお子さんはまだ矯正治療の目的やメリットを理解したり我慢したりすることが難しいため、お子さんの協力を得られず治療が難しくなる場合もあります。
虫歯になりやすい

矯正中は虫歯の
リスクが高まる
矯正器具を取り付けると器具と歯の間に食べカスがつまりやすく、歯磨きの難易度も高まるため虫歯のリスクが高まります。
永久歯が虫歯になってしまうと、将来歯を失うリスクが高まる
歯は一度治療すると、歯と詰め物の間のわずかなすき間から虫歯菌が侵入し再び虫歯になってしまうリスクが高まります。特に保険適用の素材であるレジンは紫外線や唾液による膨張で約2~3年で劣化し二次虫歯のリスクが高まってしまいます。
2次虫歯は詰め物や被せ物の奥で気づかないうちに悪化しやすく、抜髄(神経を抜く治療)や抜歯につながる可能性が高いです。
大切な永久歯を守るためにもこれまで以上に丁寧な口腔ケアをおこなう必要があります。
悪い癖や筋肉のバランス
まで治せないため
後戻りしてしまう

後戻りとは?
後戻りとは、矯正治療後に整えた歯並びが徐々に元の状態に戻ってしまう現象です。特に矯正治療が終わった後の1~3年間は歯が不安定な状態のため後戻りが起こりやすいです。
悪い癖や筋肉の
バランスが治らないと…
お口の周りには、頬・唇・舌などたくさんの筋肉があります。筋肉の一部が弱かったり、力のはたらく方向が本来と違ったりすると、歯並びや嚙み合わせが悪くなったり治療期間が長引いたりする原因となります。
従来の方法で矯正治療を行っても、こうした筋肉のバランスが崩れたままではせっかく治療しても後戻りしてしまうリスクが高いです。
大人になってから
再矯正する方も
子どもの頃に矯正をおこなっていても、後戻りによって再び歯並びが乱れ、大人になってから再矯正をおこなう方も少なくありません。せっかく時間と費用をかけて治療したのに後戻りしてしまい「小児矯正をやる意味があったのかな?」と疑問を持つ方もいらっしゃいます。
激しい運動や転倒で
口内を怪我する

運動・転倒時のリスク
運動中や転倒・衝突時にワイヤーやブラケットが口内に当たり、唇や頬の内側を怪我してしまうリスクがあります。専用のマウスガードを着用することで怪我のリスクを下げることもできますが、運動のたびにマウスガードを装着することはお子さんにとっても負担になります。
特に口内が
傷つきやすい場面
矯正器具によって口内が傷つきやすい場面は以下の通りです。
- サッカーやバスケなどの接触スポーツ
- 鬼ごっこや公園遊びでの転倒や接触
- 自転車などの転倒時
- 階段からの転倒・家具への衝突
当院の小児矯正治療
当院では、痛くない、見た目も気にならない、費用負担も少ない「筋機能矯正」というまったく新しいコンセプトの矯正を提供しています。当院の小児矯正治療の特徴について詳細は次のページでご覧ください。
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