マウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリットを徹底比較

こんにちは、佐賀県佐賀市の審美歯科スマイル髙城歯科です。歯列矯正を始める際、マウスピース矯正とワイヤー矯正どちらにするべきか悩む方も多いかと思います。本日はマウスピース矯正とワイヤー矯正のメリット・デメリットをご紹介します。

マウスピース矯正のメリット○

1矯正装置が目立たない

透明なマウスピースを使用するため、矯正装置を装着しているのが他者からはほとんどわかりません。矯正治療に対する心理的な抵抗感が少ないため、ワイヤー矯正の見た目が気になる方に人気です。

2不快感が少ない

ワイヤー矯正と違い歯にぴったり合うマウスピースであるため、装着時の不快感が少ないです。ワイヤー矯正のように装置があたって痛い、違和感があるといったことはありません。

3今まで通り食事を楽しめる

マウスピース矯正装置は取り外し可能であるため、今まで通り食事を楽しむことができます。ワイヤー矯正の場合は装置を壊さないために硬い食べ物やキャラメルはダメ、パンやお肉は食べ方に工夫が必要など制約があります。また、ワイヤー矯正のように装置の間に食べ物が挟まって気になる等の悩みもありません。

4今まで通り歯磨きできる

矯正装置を外して今まで通り歯磨きできます。ワイヤー矯正の場合はブラケットやワイヤーがあるため、歯磨きの難易度が上がってしまいます。

5ワイヤー矯正よりも費用がかからない

症状にもよりますが、ワイヤー矯正よりも治療費がかかりません。ワイヤー矯正の中でも目立たない裏側矯正は表側矯正よりも高くつくため、目立たないことを重視するならマウスピース矯正のほうがよいでしょう。

6痛みが少ない

ワイヤー矯正に比べて痛みが少ない傾向があります。

7金属アレルギーの方でも安心

金属を一切使っていないため、金属アレルギーの方でも安心して矯正治療を受けることができます。

マウスピース矯正のデメリット✕

1食事のたびに歯磨き必須

マウスピース矯正の場合はマウスピースを外して食事します。食事を終えてふたたびマウスピースを付ける際、歯磨きをしなければなりません。カフェで軽食とをった後や食べ歩きをした後、お菓子をたべた後など歯磨きの手間が増えるため、間食しにくくなります。

2マウスピースを掃除する手間が増える

すくなくとも1日1回はマウスピースを掃除しなければなりません。タフトブラシという細い歯ブラシで器具の内側や外側を洗うのはけっこう手間です。超音波洗浄機や洗浄剤を使うことで手間を減らすこともできます。ワイヤー矯正であっても歯磨きの手間は増えるわけですから、どっちもどっちかもしれません。

3患者さんの協力度により効果に差が出る

マウスピース矯正は1日最低17～20時間程度の装着が必要です。装着時間を守れない場合、治療効果に差が出てしまいます。装置を外せるからこそのデメリットです。

4難症例は対応できない

抜歯をして大きくスペースが空いてしまうケースや、重度の叢生（デコボコの歯並び）、顎変形症など外科手術が必要な難症例の場合は、治療することができません。

5つけたまま飲食できない

マウスピースをつけたまま飲食できません。口に入れられるのは、水・白湯・炭酸水のみです。食事の前にマウスピースを外さなければならない煩わしさがあります。

6紛失の可能性がある

マウスピースが人目につくのを気にして、飲食店などで外すときにティッシュやおしぼりに包んでおく方も多いです。うっかり忘れてしまったり捨ててしまったりすることもあります。

ワイヤー矯正のメリット○

1取り外しをしなくてよい

デメリットと表裏一体ですが、装置が歯に固定されているため取り外しの手間がありません。取り外せる矯正装置は自己管理が必要です。自己管理が難しい方は、取り外しが不要な点がメリットになるでしょう。

2適応の幅が広い

マウスピース矯正では一部の難症例に対応できない場合もあります。一方、ワイヤー矯正であれば難症例や抜歯を伴う治療にも十分対応できます。

3細かい調整がすぐにできる

矯正治療終盤に差し掛かった際に、ワイヤー矯正であれば細かい気になる箇所を調整することができます。マウスピース矯正の場合は矯正ブランドによっては仕上がりのかみ合わせを考慮していない物もあります。（当院のおすすめは、かみ合わせも考慮した矯正ができるクリアコレクトです）

ワイヤー矯正のデメリット✕

1矯正装置が目立つ

基本的には金属のブラケットとワイヤーを使用します。人前に立つことが多い大人の方や特に外見に敏感な方にとっては、こういった状態が長期間続くことに不満を抱きやすいと思います。

しかし近年では、白や透明のブラケットやワイヤーを用いた目立たないワイヤー矯正を提供するクリニックもあります。マウスピース矯正では対応できない症例で、かつ見た目が気になる方は目立たない装置を用いたワイヤー矯正を検討してみてはいかがでしょうか。

2装着時の違和感が強い

特に矯正治療を開始してすぐは、痛みや不快感を感じる方が多いです。ブラケットやワイヤーが口の内側の頬や唇を擦ったり、また、食べカスが装置に挟まったりします。

3歯を清潔にしにくい

ワイヤー矯正の器具がたくさん付いているため、歯ブラシがうまく当たらず不潔になりやすいです。虫歯や口臭の原因にもなります。

4食事の制約が多い

装置を壊さないために硬い食べ物やキャラメルはダメ、パンやお肉は食べ方に工夫が必要など制約があります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正どちらがおすすめ？

これまでご紹介してきたメリット・デメリットをもとに、マウスピース矯正がおすすめな人、ワイヤー矯正がおすすめな人をまとめました。

※ご自身では重度と感じても、医師からするとマウスピース矯正でも矯正可能な程度であることがあります。ご自身で判断せず、まずは歯科医師にご相談ください。