審美・矯正歯科コラム

子どもの歯の生え変わり期の歯並び悪い!放置していい?矯正すべき?

公開日:2025年3月25日
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お子さんの歯が生え変わってくる時期に歯並び悪いと「このまま放置していいの?矯正すべき?」と心配になりますよね。本日は放置してよい歯並びと、相談したほうがよい歯並びについてご説明します。

私が解説します
スマイル髙城歯科
院長髙城秀典

歯並びを放置していい場合

生え変わり期初期の軽度のすきっ歯

乳歯から永久歯への生え変わりの初期段階では、軽度のすきっ歯が見られることがあります。乳歯の間にすき間があることは、永久歯が正しく並ぶためのスペースが確保できており良好な状態でもあるため、特に問題はありません。

生え変わり途中の軽度の歯のガタガタ

 乳歯が抜ける途中や永久歯が生え始めたタイミングで、歯の並びが一時的にガタガタになることは珍しくありません。

顎の成長とともに歯が適切な位置に移動する可能性があるため、ただちに矯正を始める必要ありません。ただし、歯のガタガタが重度の場合は放置しても自然には治らない可能性が高いです。

放置して良いかの判断は
歯科医師に相談しましょう

生え変わり期の歯並びの乱れには、放置しても自然に治る場合と、早期の治療が求められる歯並びがあります。放置しても問題ないかどうかについては、自己判断せず歯科医師に相談しましょう。

歯並びを放置
すべきではない場合

受け口(反対咬合)

反対咬合は、上顎の前歯よりも下顎の前歯が前に出ている歯並びです。上顎の成長は10歳頃まででほぼストップしてしまい、それ以上は顎の成長を促すことができません。11歳以降は下顎の成長ピークが訪れるため、放置することでさらに受け口やしゃくれが悪化する可能性が高いです。

重度の出っ歯(上顎前突)

出っ歯(上顎前突)は、上の前歯が大きく前に突き出ている状態を指します。重度の出っ歯の場合は自然に直ることはほとんどありません。運動中の衝突や転倒時などに前歯が折れてしまうリスクも高まるため、早めに歯科クリニックに相談しましょう。

重度のガタガタ(叢生)

生え変わりの段階で一時的に軽度のデコボコになる場合がありますが、重度の場合は放置しても治らない可能性が高いです。

特に重度のガタガタは見た目だけでなく、歯磨きが難しくなるため虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、食事の際に食べ物を十分に噛むことが困難になるため、消化吸収が悪くなり全身の発育や健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

乳歯が早く抜けすぎた or 抜けるのが遅すぎる

乳歯が通常のタイミングよりも早く抜けてしまったり、逆に抜けるのが非常に遅かったりする場合は注意が必要です。乳歯が早く抜けすぎると、隣接する歯がそのスペースに移動してしまい、永久歯が正しい場所に生えるスペースが不足することがあります。

また、乳歯が抜けるタイミングが遅れると永久歯の生える時期が遅れたり、正しく生えなかったりする可能性があります。これらの問題が起きた場合には、早急に歯科医師の診察を受けることをおすすめします。

重度の嚙み合わせのズレ

噛み合わせのズレが重度の場合は歯や顎に不均一な負担がかかり続けるため、顎の骨の成長がアンバランスになる恐れがあります。顔の形状や筋肉のバランスが悪くなることで将来的に顔の形が歪んでしまうリスクもあります。

成長期に適切な処置を行えば、顎の成長を正常に導き、将来的なトラブルを未然に防ぐことができます。

生え変わり期に歯並びが悪くなる原因とは?

遺伝の影響

骨格は両親から遺伝しやすいため、ご両親のどちらかが歯並びが悪い場合、お子さんも歯並びが悪くなりやすい傾向があります。例えば遺伝の英ky9応で顎が小さい、歯が大きいなどの場合は歯が生えるスペースが不足して歯並びがガタガタになりやすくなります。

骨格の遺伝は避けることはできませんが、適切な時期に小児矯正をおこなうことで将来的に歯並びが乱れるのを防ぐことができます。

生活習慣や癖による影響(指しゃぶりや舌の癖など)

子供の生活習慣や癖も歯並びに大きな影響を及ぼします。長期間にわたる指しゃぶりや舌を前に押し出す癖があると、上顎の歯が前に出る出っ歯や嚙み合わせのズレを引き起こすことがあります。また、頬杖をつく、爪を噛む、片側だけで食べ物を噛むなどの癖も不正咬合の原因となります。

乳歯の虫歯や早期喪失を
放置してしまう

虫歯による乳歯の早期喪失を放置すると、隣り合う歯が移動して永久歯の生えるスペースが不足し歯並びが悪くなることがあります。また、虫歯そのものも顎の成長に悪い影響を与える可能性があります。虫歯は早期に治療し、定期的に歯科医でチェックを受けましょう。

歯並びが悪い状態を
放置するデメリット

永久歯の歯並びが悪くなる
可能性が高い

子供の歯の生え変わり時期に歯並びが悪い状態を放置すると、永久歯の正常な生え方に悪影響を及ぼす可能性があります。

乳歯は永久歯が正しい位置に生えて来るようスペースを確保する役割もあるため、乳歯の歯並びが悪いと永久歯が斜めに生えてくる、ガタガタになる、あるいは本来生えるべき位置から大きくずれることがあります。

大人になってから矯正を
始めると費用が高くなる

永久歯が生え変わってからおこなう2期矯正は、1期矯正(4~10歳頃おこなう矯正)の倍程度の費用がかかります。また、大人になってからの矯正は子供のころに比べて歯が動きにくいため治療の難易度も上がりやすく治療費も高くなります。

身体の発育や健康への影響

噛み合わせは脳や体の発育に影響を及ぼします。正しく噛めることで食事の消化がよくなり、脳や体が成長していくための栄養が十分に吸収されるようになります。また、噛むことそのものが脳への刺激となり脳細胞が活性化します。脳が刺激を受けることで集中力や意欲の向上にもつながります。

噛み合わせが悪い状態が続くことで、お子さんの体全体の発育や健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。

虫歯や歯周病リスクの増加

歯並びが悪いと歯と歯の間の清掃が難しくなり、歯垢や食べかすが溜まりやすくなります。この状態が長期間続くと、虫歯や歯周病のリスクが大幅に増加します。特に子供の乳歯はエナメル質と象牙質が薄く、永久歯に比べて虫歯になりやすい特徴があります。

自己肯定感の低下など
心理的な影響

噛み合わせが悪いことがコンプレックスとなり「自信が持てない」「笑顔を見せるのが恥ずかしい」といった悩みにつながる可能性があります。また、友達や周囲の人からからかわれるなど不快な経験をすることで自己肯定感が低下することもあります。このような心理的な影響は、成長期に大切な自己形成に負の影響を及ぼす場合があります。

記事の監修者

髙城秀典

院長

髙城秀典

鹿児島大学歯学部卒業後、米の山歯科勤務を経てスマイル髙城歯科を開業し、審美歯科を中心にあらゆる治療を提供しています。<所属学会・認定資格>ICOI(国際インプラント専門会議)認定医、ITI インプラントスペシャリストほか

佐賀でマウスピース矯正なら当院にご相談ください

院長
髙城秀典
クリアコレクト マウスピース矯正 症例数全国3位(九州1位)年間相談者数600人

はじめまして。スマイル髙城歯科の髙城です。
当院は佐賀市にあるマウスピース矯正専門クリニックです。世界NO.2の症例数を誇るクリアコレクト矯正において、全国NO.3、九州NO.1の臨床経験を有する経験豊富な矯正歯科です。近隣でマウスピース矯正をご検討の方はぜひご相談ください。

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施術名
マウスピース矯正
治療費用
一式198,000円~738,000円程度
※別途診察料3,500円と事前シミュレーション料18,500円が必要です。
リスク
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

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