審美・矯正歯科コラム

中学生で矯正治療するってどうなの?メリットと注意点

公開日:2025年3月25日
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永久歯が生えそろった中学生からの矯正は2期矯正といいます。「中学生から矯正するってどうなの?」「学校での活動に影響はある?」など様々な疑問にお答えします。

私が解説します
スマイル髙城歯科
院長髙城秀典

中学生の口腔内事情

歯の生え変わりが終わる

 中学生になると乳歯が全て抜け、永久歯が生え揃った状態になります。生えたばかりの永久歯はまだ柔らかく歯の根も短い状態であり、3年ほどかけて徐々に成長し固くなっていきます。

顎の成長がまだ続いている

中学生は成長期の真っ只中であり、特に下顎の骨の成長がピークとなる時期です。歯周組織付近の新陳代謝が活発なので、歯を移動させるのにも適しています。

中学生からの矯正
2期矯正とは?

1期矯正と2期矯正の違い

 小児矯正には「1期矯正」と「2期矯正」という2つのステージがあります。1期矯正は主に乳歯と永久歯が混在している小学生の時期に実施する、永久歯がきれいに生えるための土台を作る治療です。

2期矯正は永久歯が生えそろった中学生から開始する治療です。歯並びや噛み合わせをより本格的に整えることを目的としています。中学生は顎の成長がまだ進行中かつ代謝も高いため、大人の矯正と比べて治療がスムーズに進むというメリットがあります。

大人の矯正治療との違い

「2期矯正」は永久歯が生えそろってからおこなう矯正で、治療内容は大人の矯正と同じです。2期矯正は1期矯正の続きとなる治療という位置づけのため、中学生~高校生の矯正を2期矯正と呼ぶことが多いです。

矯正治療の種類

2期矯正の種類は、透明で目立たず取り外し可能な「マウスピース矯正」と、ワイヤーとブラケットを歯に取り付けておこなう「ワイヤー矯正」の2種類があります。

特に中学生の時期は自己意識が高まり、見た目に対する関心が強くなるため、透明で目立たないマウスピース矯正の人気が高まっています。

中学生の矯正の費用相場

2期矯正の治療費は、マウスピース矯正の場合は60~100万円程度です。ワイヤー矯正の場合は70万円~120万円程度です。

当院では、上記の費用相場よりもリーズナブルな価格で治療をおこなっています。詳細は以下のページをご覧ください。

保険適用や医療費控除について

保険適用…基本的にはされない
医療費控除…基本的には対象となる

保険適用や医療費控除の判断基準は「審美目的かどうか」で決まります。健康保険においては基本的には審美目的とみなされ適用されません。医療費控除においては中学生ごろまでの矯正については医療目的とみなされる場合が多く控除を受けられる場合がほとんどです。

中学校で矯正治療を
始めるメリット

成長期を活かした治療が可能

 中学生は成長期の真っただ中であり、顎の骨がまだ発達を続けています。代謝も高いため、成人になってからでは難しい調整も比較的容易に行えます。

将来の抜歯や外科矯正を回避できる可能性がある

歯列矯正を中学校の時期に始めることで、顎の成長に合わせて歯並びを整えられるため、歯の重なり合いやスペース不足を早期に解決できます。これにより、将来的な抜歯や外科矯正のリスクを減らすことができます。

見た目のコンプレックスを早く解消できる

 中学生は見た目を気にし始める多感な時期です。歯並びが悪いと自信を失ったり、人前で笑うのをためらったりすることもあります。この時期に矯正治療を始めることで、早い段階で見た目のコンプレックスを解消し、前向きな気持ちで学校生活や部活に取り組むことができます。

将来の健康や自信につながる

 歯並びが良くなることで口腔内の清掃がしやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを抑えることができます。また、整った歯並びは顔全体のバランスにも影響を与え、見た目が良くなることで自信にもつながります。中学校のうちに矯正治療を終えることで高校・大学以降の生活にも良い影響を与え、健康面だけでなく精神的にもよい影響を与えます。

中学生の
矯正治療の注意点

スポーツや部活動への影響

中学生は部活動やスポーツに熱心に取り組む時期ですが、矯正治療中はこれらの活動に影響が出ることもあります。特にワイヤー矯正の場合、コンタクトスポーツや激しい運動で口の中を傷つけるリスクがあります。また、楽器演奏をする場合、矯正装置によって唇や頬の内側に違和感を覚えることがあり、練習に影響が出ることもあります。

マウスピース矯正はスポーツや楽器の演奏への影響が少なく、いざという時には外すこともできるため中学生のお子さんにもおすすめです。

勉強への影響

歯が動く際の痛みや違和感、矯正装置による不快感が生じることがあります。また、治療を始めたての時期は装置が気になって勉強に集中しにくくなるかもしれません。しかし、多くのケースでは数日で痛みや違和感が和らぎ装置にも慣れてきます。

日々のケアと歯の衛生管理

矯正中は虫歯や歯周病のリスクが高まります。特にワイヤー矯正は歯と装置の間に食べカスが挟まりやすく口腔ケアの難易度も高まります。正しいブラッシング方法を身につけ、フッ素入り歯磨き粉や歯間ブラシを活用することが大切です。

マウスピース矯正であれば歯磨きの際に装置を外すことができるためワイヤー矯正より虫歯や歯周病のリスクが低めです。

矯正中の食事について

ワイヤー矯正の場合は、装置が壊れるのを防ぐために硬い食品や粘着性のある食品を避ける必要があります。たとえば、ナッツ類やキャラメル、ガムなどは矯正装置に悪影響を与えることがあります。給食やおやつの際には注意が必要です。

マウスピース矯正の場合は装着しながらの食事ができないため、食事のたびに外す必要があります。また再装着の際には歯磨きをする必要もあります。

治療を成功させるためのポイント

信頼できる歯科医院を選ぶ

中学生での歯列矯正を成功させるためには、信頼できる歯科医院を選ぶことが大切です。歯医者選びの際には、実績や経験が豊富な医師が在籍しているか、治療計画の説明が丁寧であるかを確認しましょう。

マウスピース矯正の場合は、信頼できるブランドを選ぶ

マウスピース矯正には、本格的な治療に向いている「コンプリヘンシブマウスピース」と、安価ですが本格的な治療に向かない「ローコストマウスピース」の2つがあります。

価格の安さだけを見てローコストマウスピースを選んでしまうと、せっかくお子さんが頑張って治療を続けても「歯並びが全然よくならない」「嚙み合わせがおかしくなった」などのトラブルが起きる可能性もあります。

マウスピース矯正のブランドは、クリアコレクトやインビザラインなどコンプリヘンシブマウスピースを選びましょう。

お子さん自身の
モチベーションを高める

矯正治療を成功させるためには、お子さん自身が治療の必要性や目的を理解し、積極的に治療に取り組むことが大切です。一緒に目標を立てたり、治療の進捗を共有したりしてモチベーションを高めてあげましょう。治療後の見た目の改善や将来の健康を想像させると、より前向きな取り組みが期待できます。

矯正後にリテーナー
(保定装置)をしっかりつける

矯正治療が完了しても治療が終わりではありません。歯並びを維持するために、リテーナーと呼ばれる保定装置を適切に使用することが不可欠です。

特に中学生は成長期の真っ只中にいるため、矯正後に歯が動きやすい状態にあります。歯科医院の指示に従ってリテーナーを装着することで、治療の効果を長期間にわたって持続させることができます。

記事の監修者

髙城秀典

院長

髙城秀典

鹿児島大学歯学部卒業後、米の山歯科勤務を経てスマイル髙城歯科を開業し、審美歯科を中心にあらゆる治療を提供しています。<所属学会・認定資格>ICOI(国際インプラント専門会議)認定医、ITI インプラントスペシャリストほか

佐賀でマウスピース矯正なら当院にご相談ください

院長
髙城秀典
クリアコレクト マウスピース矯正 症例数全国3位(九州1位)年間相談者数600人

はじめまして。スマイル髙城歯科の髙城です。
当院は佐賀市にあるマウスピース矯正専門クリニックです。世界NO.2の症例数を誇るクリアコレクト矯正において、全国NO.3、九州NO.1の臨床経験を有する経験豊富な矯正歯科です。近隣でマウスピース矯正をご検討の方はぜひご相談ください。

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マウスピース矯正 症例写真
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施術名
マウスピース矯正
治療費用
一式198,000円~738,000円程度
※別途診察料3,500円と事前シミュレーション料18,500円が必要です。
リスク
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

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