審美・矯正歯科コラム

子どもの1期矯正と2期矯正の違い

公開日:2025年3月5日
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こんにちは。佐賀県佐賀市の審美歯科スマイル髙城歯科です。本日は子供の1期矯正と2期矯正の違いについてまとめます。子どもの歯並び矯正をご検討中の方はぜひご覧ください。

私が解説します
スマイル髙城歯科
院長髙城秀典

子どもの1期矯正と2期矯正とは?

子どもの矯正治療には「1期矯正」と「2期矯正」の2つの段階があります。それぞれ対象となる時期や目的がことなります。

1期矯正は、乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)におこなう治療です。1期矯正の目的は歯並びそのものを綺麗にすることではなく、「将来歯並びが悪化することを防ぐ」「顎の正常な発育を促す」ことです。特に子どもの顎の骨が成長している4歳~10歳の時期におこないます。

2期矯正は、永久歯が生え揃った段階でおこなう治療です。永久歯を正しい位置に移動させ美しい歯並びと安定したかみ合わせを形成することを目指します。2期矯正は永久歯が生え揃った大人を対象とした矯正治療で成人矯正と同義です。永久歯が生え揃う中学生以降は2期矯正です。もちろん、40代、50代、60代など何歳からでも成人矯正は可能です。

1期矯正

対象となる年齢と時期

1期矯正の対象となる年齢・時期は、乳歯と永久歯が混在する「混合歯列期」にあたる4歳~10歳頃です。早ければ幼稚園の年少(3、4歳)から開始することもできますが、成長に伴い歯並びや顎の発達が改善していく場合もあるため、早ければ早いほど良いというわけではありません。

ただし、下顎の歯が上顎の歯よりも前に出ている「受け口」(反対咬合・しゃくれ)の歯並びは早めの治療が必要です。顎骨の成長が終わってからでは外科手術を併用しないと治療が困難ですが、成長期の早いうちから治療をすれば骨の成長をコントロールして改善させることができます。

また、お子さんご自身が歯並びについてとても悩んでいたり、歯並びが原因でいじめを受けていたりといった場合は早めの治療を検討してよいと思います。

1期矯正の目的

1期矯正の目的は、「成長期に顎の骨の形や大きさを整える」「将来的に歯並びが悪くなることを防ぐ」「歯並びに悪影響を及ぼす悪い癖(口呼吸・舌の癖など)を治す」ことです。

大人になってからの矯正は1期矯正よりも期間も費用もより多くかかります。大人になってから矯正する必要をなくすため、または仮に2期矯正が必要になっても期間や費用を少なく済ませるために1期矯正が有効です。

矯正装置の種類

1期矯正で使用される装置にはさまざまな種類があります。顎を広げるために使用される「拡大床」や「急速拡大装置」、夜間だけ着けるマウスピース「プレオルソ」、特定の方向に顎を成長させるための「ヘッドギア」など多岐にわたります。どの装置を使うかの判断はお子さんの状態やライフスタイルや歯科医師の考え方によって異なります。

2期矯正

対象となる年齢と時期

2期矯正の対象となる年齢・時期は、永久歯が生えそろった中学生以降です。2期矯正は何歳になってもできますが、歯列矯正は骨の代謝を利用して歯を動かすため、早く矯正を始めることで治療期間や費用を抑えることができます。

2期矯正の目的

2期矯正の目的は、生え揃った永久歯を正しい位置に動かして、美しい歯並びと噛み合わせを実現することです。歯並びや噛み合わせを整えることで、咀嚼機能の向上や虫歯・歯周病リスクの低減が期待できます。

矯正装置の種類

2期矯正の装置は「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」の2種類です。ワイヤー矯正は歯に取り付けたブラケットに形状記憶のワイヤーを通し、ワイヤーが元の形に戻ろうとする力で歯を動かす治療です。マウスピース矯正は理想の歯並びに向けて形が異なるマウスピースを複数回着け替えていくことで歯を動かす治療です。透明で目立ちにくいため、見た目を気にするお子さんや大人の方にも人気です。

どう治療する?子どもの矯正の3つのケース

1期矯正のみで
終了するケース

適切な時期に治療を開始し、矯正装置を使用して顎の発育を促進することで、永久歯が自然と正しい位置に生える可能性が高まります。1期治療の成果によっては、追加で2期矯正を行う必要がなくなります。

1期治療の後に
2期矯正をおこなうケース

2期矯正が必要となるかどうかの判断は、1期治療の効果とお子さんの成長により異なります。1期矯正だけでは治療が難しい症例の場合は、1期矯正では顎の正常な発育や2期矯正で歯を動かすためのスペース確保などを目的とし、2期矯正で本格的に歯並びを整えるという流れで治療することがあります。

1期矯正で土台を整えておくことで、2期矯正の治療期間や治療費用を大幅に抑えることができます。

2期矯正から
治療を始めるケース

1期矯正をおこなわなかった場合でも、2期矯正から治療を始めることができます。幼児期~小学生の時期に顎の成長に問題がない場合や不正咬合が軽度の場合は、無理に1期矯正をせず永久歯が生えそろってからの治療でも問題ありません。

1期矯正は取り外し式の装置を使用することが多く、お子さん自身が装置を適切に使用しないと十分な治療効果が得られません。治療への協力が難しい場合、1期矯正を行っても期待した効果が得られず、治療期間が長引くことがあるため、2期矯正の開始まで待つ選択肢も考えられます。

もちろん、これまで矯正を検討しておらず中度~重度の不正咬合の方でも多くの場合2期矯正から治すことができます。2期治療は20代、30代、40代以降でも何歳からでも可能ですので、思い立った時にいつでもご相談にいらしてください。

記事の監修者

髙城秀典

院長

髙城秀典

鹿児島大学歯学部卒業後、米の山歯科勤務を経てスマイル髙城歯科を開業し、審美歯科を中心にあらゆる治療を提供しています。<所属学会・認定資格>ICOI(国際インプラント専門会議)認定医、ITI インプラントスペシャリストほか

佐賀でマウスピース矯正なら当院にご相談ください

院長
髙城秀典
クリアコレクト マウスピース矯正 症例数全国3位(九州1位)年間相談者数600人

はじめまして。スマイル髙城歯科の髙城です。
当院は佐賀市にあるマウスピース矯正専門クリニックです。世界NO.2の症例数を誇るクリアコレクト矯正において、全国NO.3、九州NO.1の臨床経験を有する経験豊富な矯正歯科です。近隣でマウスピース矯正をご検討の方はぜひご相談ください。

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マウスピース矯正 症例写真
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施術名
マウスピース矯正
治療費用
一式198,000円~738,000円程度
※別途診察料3,500円と事前シミュレーション料18,500円が必要です。
リスク
マウスピース装着による不快感・痛み、歯根吸収等の副作用があります。矯正後に後戻りすることがあります。

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